ManjaroLinuxをインストールした後にやること2022

ManjroLinux21.3.7を日本語でインストールした後にすることリストです。不要アプリの整理とかFcitxの初期設定などなど毎回やっててめんどくさいものをまとめた設定例などで、初期設定がコピペですぐ済むようになっています。あと、thunarの右クリックアクションの追加がかなり便利なのでどうぞご覧ください








リポジトリ調整: 初回アップグレードのまえに済ますこと

ミラーリストをアジアに変更

リポジトリを速度の早い日本のサーバーにする。Pamacの設定から変更可能



snapを有効にする

20.0.1よりsnap,flatpakがサポートテッドになった模様。


AURを有効にできない?

ソフトウェアモードを有効にしているとAURが表示されない。


ソフトウェアモードON


ソフトウェアモードOFF
ソフトウェアモードがオンになっているとAURアプリのアップデート管理もpamacがしてくれないみたいなので、AURを利用している場合はソフトウェアモードは切ったほうがいいかもです









不要アプリの削除、必要アプリの新規インストール

初回アップデートは大量のファイルをダウンロードしてくるので、大きな変化はないが使用しなさそうなアプリをアンインストールしてしまう。開発陣やメンテナの方にはごめんなさいだ。


1不要アプリのアンインストール
sudo pacman -Rns audacious hexchat orage pidgin thunderbird steam-manjaro  firefox

2アップグレード
sudo pacman -Sy  
sudo  pacman -Syu
アップグレード前に新規アプリをインストールしようとすると、共有ライブラリが参照できないとか、依存パッケージがインストールされないとかで不具合を起こすことがあるので、2でアップグレードを済ませる。


3必要アプリのインストール
sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-im fcitx-qt5 fcitx-configtool yay vim  gnome-disk-utility xdg-user-dirs-gtk fakeroot base-devel
yay -S google-chrome man-pages-ja

yay.... 非推奨となったyaourtの代替
fakeroot.... yayパッケージをインストールするために必要
gnome-disk-utility.... gpartedより視覚的でわかりやすいパーティション操作ツール。USBブートイメージライタとかが便利。たまに直感的でない操作があって困惑するので、gpartedと併用
google-chrome.... ChromiumではアカウントのSyncができなくなった模様。ソースからビルドするのではなく、バイナリをダウンロードしてコピペするだけなので時間はかかりません
base-devel.... aurを利用しビルドするため
man-pages-ja.... マニュアルを日本語化



ChromiumがSync非対応になった?

ChromiumはアカウントSyncができなくなった。これはGoogleの意向であり、アカウント同期を使いたくばAURからChromeをインストールする必要がありそうです。

Chromium派生ブラウザもアカウントシンクは全滅。AndroidではChromeだから個人情報とか今更どうでもよいのだけれど、LinuxでChromeを使うメリットはアカウント同期に加えて、ChromecastやGoogleHomeとの連携がとれることとか。ChromiumからはChromecastやGoogleHomeのメディアキャストを使用できない。






ホームディレクトリを英語に。CUIでやる方法2つ

1 LC_ALL=C xdg-user-dirs-update --force

2 
mkdir Desktop Documentes Downloads Pictures Music Templates Videos 
LC_ALL=C xdg-user-dirs-update

ディレクトリが日本語だとcdするときめんどくさい。1,2いずれも~/.config/user-dirs.dirsが作成され、その内容が中身となる。xdg-user-dirs-gtk-updateは新規インストールしないと使用できません。

英語のディレクトリが作成されたら古いの日本語のディレクトリ(ダウンロード、ドキュメントなど)は削除してOK





Fcitxを自動起動して使えるようにする

echo -e "export GTK_IM_MODULE=fcitx\n export QT_IM_MODULE=fcitx\n export XMODIFIERS=@im=fcitx" >> ~/.profile
コマンド後、ログアウトログイン。





ファイアウオールを有効にする

ufw(ファイアーウォール)を有効にする方法は以下2つ
  1. xfce4の設定メニューからファイアーウオールを有効にする
  2. かもしくは、以下のコマンドを打つ
sudo systemctl enable ufw
sudo systemctl start ufw







必須設定は以上で終わり

ここまでがManjaroLinuxを日本語で快適に使用するための設定でした。以下からはオレオレな設定です。自己備忘録も兼ねているような内容でありすべてお好みでどうぞ。ところで、他人のLinuxの設定って気になりません??




ミドルクリックジェスチャ(↑←→↓)で、進んだり・戻ったりできるようになりましたね。ゴミ箱に移した対象をctrl+zでもとに戻せるようになってたり、最近Thunarの使用感が爆上がりしているのが嬉しい。






(お好みで)解像度をもっと高くしたい

Manjaroインストール直後、解像度は1024x768しか選べない。私のDELLの古いディスプレイは1280x1024ぐらいがちょうどよいはず。
参考情報 xrandr - ArchWiki


cvt 1280 1024   // この結果を次のコマンドの引数に指定する ↓ //
xrandr --newmode "1280x1024_60.00" 109.00 1280 1368 1496 1712 1024 1027 1034 1063 -hsync +vsync
xrandr --addmode VGA1 1280x1024_60.00
xrandr --output VGA1 --mode 1280x1024_60.00
これはログオン中にのみ適用できる個人設定なので、次回以降もこの設定を使用したい場合は、スクリプトを書いて自動起動するアプリに登録しておけばOK。パラメータや引数をいじって、ご自身の環境に合うようにしてみてください。



Before

After







(お好みで)タスクバーをウィンドウズ10っぽいやつにする


yay -S xfce4-docklike-plugin

dockbarx plugins がリポジトリから消えてしまったし動作があやしいので、アクティブなdocklike-pluginを導入。





(お好みで)自前ビルドしたパッケージをホームディレクトリのDownloads/Pkgsへエクスポートする設定

yayで自前ビルドしたパッケージを指定ディレクトリへ自動エクスポートする設定。ビルドしたアプリ.pkg.tar.gzが$HOME/Downloads/Pkgs配下に保存されるようになります。

mkdir ~/Downlods/Pkgs
sudo vim /etc/makepkg.conf

※PKGDESTのある行の文頭の # を消し、エクスポート先ディレクトリパスを記述
PKGDEST=/home/ユーザー名/Downloads/Pkgs
参考URL: makepkg - ArchWiki




Thunar関係

(お好みで)右クリックアクションの追加 
すべてのアクションが利用可能(2022/09/05)。特に便利なのがパスをクリップボードへコピー。thunarの右クリックから表示中のカレントパスやターゲットファイルの絶対パスを取得、コピペできるようになります

ファイルの複製

  • 名前:複製を作成
  • コマンド: cp %f %n.bac
  • ファイルパターン: *
  • 以下を選択した場合に登場する: フォルダーを除いて全てにチェック

シンボリックリンクを作成

  • 名前: シンボリックリンクを作成
  • コマンド: ln -s %f %nへのリンク
  • ファイルパターン: *
  • 以下を選択した場合に登場する: すべてにチェック

!パスをクリップボードへコピー

  • 名前: パスをクリップボードへコピー
  • 説明: パスを取得
  • コマンド: clipit %f
  • ファイルパターン: *
  • 以下を選択した場合に登場する: すべてにチェック
clipit.... CUIクリップボードマネージャ
$ sudo pacman -S clipit

mp4をアニメGifへ変換

  • 名前: mp4をGifに変換
  • 説明:
  • コマンド: ffmpeg -i %f -r 5 -vf scale=320:-1 %n.gif
  • ファイルパターン: *.mp4
  • 以下を選択した場合に登場する: 音楽ファイル、 動画ファイル
※コマンドの引数は私の環境にあわせたもので、scaleあたりのパラメーターをいじるとサイズをいろいろと変更できます

Vimでドキュメントを作成

  • 名前:ターミナルを開いてVimでファイルを新規作成する
  • コマンド:exo-open --working-directory %f --launch TerminalEmulator -e "vim 名称未設定"
  • 説明: Vimでドキュメントを作成
  • ファイルパターン *
  • 以下を選択した場合に登場する: フォルダ

以上をまとめたコンフィグファイルが以下。~/.config/Thunar/uca.xmlをへコピペすれば有効になります。デフォルトに追記する形なのでまるまるコピペで問題ない(はず)。

$ touch ~/.config/Thunar/uca.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<actions>
<action>
<icon>Terminal</icon>
<name>Terminal</name>
<unique-id>1367866030392833-1</unique-id>
<command>exo-open --working-directory %f --launch TerminalEmulator</command>
<description></description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
</action>
<action>
<icon>stock_folder</icon>
<name>Thunar Root</name>
<unique-id>1367866030392883-2</unique-id>
<command>pkexec thunar %f</command>
<description>Thunar Root</description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
</action>
<action>
<icon>system-search</icon>
<name>Search</name>
<unique-id>1367866030392913-3</unique-id>
<command>catfish %f</command>
<description>find files and folders</description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
</action>
<action>
<icon>edit-duplicate</icon>
<name>複製を作成</name>
<unique-id>1594306424170634-1</unique-id>
<command>cp %f %n.bac</command>
<description></description>
<patterns>*</patterns>
<audio-files/>
<image-files/>
<other-files/>
<text-files/>
<video-files/>
</action>
<action>
<icon>emblem-symbolic-link</icon>
<name>エイリアスを作成</name>
<unique-id>1594306599807399-2</unique-id>
<command>ln -s %f %nへのリンク</command>
<description>CreateSymlink</description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
<audio-files/>
<image-files/>
<other-files/>
<text-files/>
<video-files/>
</action>
<action>
<icon>paperclip</icon>
<name>パスをクリップボードへコピー</name>
<unique-id>1594307103880005-3</unique-id>
<command>clipit %f</command>
<description>パスを取得してこぴぺ</description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
<audio-files/>
<image-files/>
<other-files/>
<text-files/>
<video-files/>
</action>
<action>
<icon>gnome-mplayer</icon>
<name>mp4をGifに変換</name>
<unique-id>1594307239564953-4</unique-id>
<command>ffmpeg -i %f -r 5 -vf scale=320:-1 %n.gif</command>
<description></description>
<patterns>*.mp4</patterns>
<audio-files/>
<video-files/>
</action>
<action>
<icon>vim</icon>
<name>Vimでファイルを作成する</name>
<unique-id>1594307388187217-5</unique-id>
<command>exo-open --working-directory %f --launch TerminalEmulator -e &quot;vim 名称未設定&quot;</command>
<description>Vimでファイルを作成・編集する</description>
<patterns>*</patterns>
<directories/>
</action>
</actions>


(お好みで)Thunarのリネーム機能キーボードショートカットを F2 から Ctrl + Enter へ変更する

ChromeBookではファイラーのリネーム機能はCtrl+Enterで行う。ThunarもF2からCtrl+Enterにしたい。

gtk2までは、以下の手順でThunarのショートカットを自由に設定できていた。
  1. Xfce4設定メニュー 外観>設定>メニューのショートカットを変更可能にする へチェックをいれ
  2. thunerメニューバーのショートカットを変更したい項目へへマウスオーバーして打ち込む
しかしgtk3になって、この方法では変更できなくなった模様
This functionality has been disabled since GTK3 which means that Xfce apps that have migrated to GTK3 (such as xfce4-terminal) do not support it. Refer to specific app’s documentation to learn how to configure its shortcuts.
引用元URL: https://docs.xfce.org/faq


なので、別の方法としてコンフィグファイルへ変更を加えることでショートカットは変更できる。
Open the file /home/username/.config/Thunar/accels.scm
引用元URL: https://askubuntu.com/questions/403922/keyboard-shortcut-for-thunar-custom-actions


vim ~/.config/Thunar/accels.scm
35行目の終わりの方、“F2” を ”<Primary>Return" に変更。行頭の ; を消すことを忘れずに。

;(gtk_accel_path "<Actions>/ThunarStandardView/rename" "F2")
↓↓
(gtk_accel_path "<Actions>/ThunarStandardView/rename" "<Primary>Return")

chmod -w ~/.config/Thunar/accels.scm
これで再起動すればOK。accels.scmを読み込み専用にしないと、OSが起動するたびに編集したファイルが上書きされて元通りにされてしまうフィックスです。







(お好みで)ウィンドウマネージャをKwinにする

GnomeやKDEのようなタスク切り替え機能がほしい。skippy-XDxfdashboardなどあるがKwinがかよさげだった。画面左上にカーソルを押しやるとタスク一覧が表示される。

sudo pacman -Syu kwin systemsettings
KwinはKDEのコンポーネントなのでQtアプリ郡がたくさん入ります。私としては、PyQt製のFreeCADを常用するにようになってKDE(Qt)へのアレルギーがなくなった。systemsettingsはKDEのコンフィグセンターアプリ。

xfwm4 --replace & disown
ウィンドウマネージャであるKwinは、xfwm4に置き換わって有効になる。初回起動時のメモリ使用量は、xfce4環境 + xfwm4 も xfce4環境 + Kwin も対して変わらないが、アプリを色々動かし始めると、メモリ占有率はKwinのほうが高い。PCのスペック的にどうでも良い問題だけど。

次回ログイン以降kwinを常用したくば、▼を自動起動するアプリに登録
  #!/bin/sh
sleep 5
xfwm4 --replace & disown
kwin_x11 --replace




Fcitx関係

(お好みで)mozc-toolの辞書単語登録機能を呼び出すキーボードショートカットを設定

Xfce4の設定でショートカットに以下のコマンドを割り当てる
Mozc 辞書ツール:  /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=dictionary_tool
Mozc 単語登録:  /usr/lib/mozc/mozc_tool -- mode=word_register_dialog


(お好みで)Fcitx-mozcの初期状態を英語キーに

mozcの設定より 1usキー 2mozcにして、アドバンスオプションをチェック 全体の設定>プログラム で規定の入力メソッドの状態を無効に

(お好みで)Mozcの追加辞書を使用できるようにする。※要ビルド

fcitx-mozc-ut-unified(追加辞書)を有効にする。そのために
  1. fcitx-mozc-ut-unified のビルド
  2. Fcitx5へ移行
をします。ビルドには時間がかかります(15分くらい)。



AURパッケージを使用しない理由
AURパッケージは利用しません。理由は、AURのfcitx-mozc-ut-unifiedは、ソースURLの所在が変更になり伴ってSha256の値も変わり頻繁にビルドに失敗するから。作者さまの配布ページのPKGBUIDでビルドするほうが楽そう、と判断。


ビルド
mkdir -p ~/.cache/yay/fcitx-mozc-jimae
cd ~/.cache/yay/fcitx-mozc-jimae
wget https://osdn.net/users/utuhiro/pf/utuhiro/dl/fcitx5-mozc-ut-20220904.PKGBUILD
※URLは度々変更されるので、ダウンロードに失敗する場合は作者様のホームページよりダウンロードしてきてPKGBUILDヘリネームする

cp fcitx5-mozc-ut-20220904.PKGBUILD PKGBUILD
makepkg -s       ※PKGBUILDファイルが存在しないとエラー
sudo pacman -U fcitx5-mozc-ut-2.28.4830.102.20220904-1-x86_64.pkg.tar.zst
sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-configtool

最後に.profileを以下のように変更
変更前 変更後
GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
        	
GTK_IM_MODULE=fcitx5
QT_IM_MODULE=fcitx5
XMODIFIERS=@im=fcitx5
        	
そして、ログアウト・ログイン。

もし不具合があれば以下を参照して解決にあたってみてください。



AURのパッケージは、無印fcitxで追加辞書mozcを使用できるようにするもの?のようだけど、アップデートの度にビルドファイルの修正をするのはめんどいのでFcitx5へ移行。作者さまありがとうございます。とても快適に使用できています(2022/09/08)


mozc 追加辞書とは
  • 外国語辞書(あっぷる>Apple ぐーぐる > Google)
  • 住所変換(100−0005 > 東京都千代田区丸の内)
  • 流行語変換(らずべりーぱい >Raspberry Pi)
が候補に登場するようになる。語郡をmozcバイナリにプリインすることで、変換にもたつかず日常使用するくらいの単語がほどほどに登場、使用感◎。プレーンmozcくんは文節の区切りとかいろいろとお馬鹿なところがあるが、追加辞書mozcくんは使用感上がる。






(お好みで)右クリックでSambaファイル共有をできるようにする

$ sudo pacman -S gvfs-smb manjaro-settings-samba

thunar-shares-pluginのバグ(なんだろうか?)が修正されないらしく、参考URL1の通りにやってもうまく行かない。参考URL2を見ながら、自前ビルドする。ビルドは一瞬で終わる。

手順
$ mkdir ~/.cache/yay/thunar-share
$ cd ~/.cache/yay/thunar-share && touch PKGBUILD && shares.patch
※PKGBUILDとshares.patchの内容はリンク先のものをコピペ。

$ makepkg -s
すると、sha256の値が異なるとかでエラーになるのでPKGBUIDを修正する。

$ sha256 thunar-shares-plugin-master.tar.bz2
※これで得られたsha256の値をPKGBUILDの方へコピペする

sha256sums=('bdb4c5e3c4125522d5893caacf17d599e4bf259b947ee46961825f4e2e80810a'
            '88ffc824dd38bb61d3e0db0a0df44bc1afcae3a2b27557570c0e984917c2d575')
sha256sums=('得られた値'
            '88ffc824dd38bb61d3e0db0a0df44bc1afcae3a2b27557570c0e984917c2d575')

$ sudo pacman -U thunar-shares-plugin-0.3.1-1-x86_64.pkg.tar.zst


開発者さまのモチベや考え方もあるはずなので利用できるだけありがたい。Xubuntuはこのへんちゃんと修正されていたはず。


執筆中_φ(・_・

どうやらManjaroLinuxが提供するxfce4-thunar-sambashare(Thunar右クリック>プロパティ>Samba共有)にはバグがあり、長期間に渡りアップデートされないまま放置されている。

本家のxfce4-thunar-samabashareのバグが治ってないのが根本てきな原因だけど、Manjaroチームも修正アップデートを加えているわけでもない。ちなみにXubuntuのThunarでは共有できる。なのでManjaroユーザーは大人しく、ArchWikiのSambaの設定をやらないといけない、ぽい┐(´д`)┌





関連記事

コメント

item