FreeCADでは複数パーツ同士を
- とある面を基準にしてとか、
- 穴同士の中心を合わせてとか、
して組み立て・配置をしたい場合にはアセンブリを使うのが良さそうです。というよりも、アセンブリだとやりたいことがきちんとできるのでアセンブリを使用したほうがいいということなのかもしれません。とはいえ、
パーツの組み立てをさくっとやりたいんだけどなぁ・・・・
なんてとき、ありますよね。アセンブリ未学習だしこれから覚えるのは・・・めんどいんだよなぁ正直。。。。できれば、右クリック>”変換”の上位互換のようなマウス操作でさくっとパーツ同士の組み立てができるような機能がFreeCADにあったらなぁ・・・・
そういうとき!は、Manipulatorワークベンチ!
あるんです!そんな機能が!
このManipulatorワークベンチは疑似アセンブリと呼ばれ、簡易な組み立て機能を追加するワークベンチです。機能が絞られてるので10分もあればすぐ使いこなせるようになるはずです。※Manipulatorワークベンチはワークベンチマネージャーでインストール可能
私はこんなデスク上LED照明の設計図をFreeCADで作成し、各パーツをほぼManipulatorワークベンチで組み立てし、実際にDIYまで完成させました。廃棄予定だったカーボンの釣り竿と杉材を素材に使用し、フロアライトへ生まれ変わらせた。
Manipulatorワークベンチの使いかた
起動方法
こんなA・Bパーツがあるとする |
AパーツとBパーツの面と面をくっつける
↓アニメーションGifなのでロードされると動きます
やっていること:(Ctrlキーを押しながら)Bパーツ上面とAパーツ底面を選択し、Alignerアイコンをクリック
選択する順番が大切で後に選択した方が移動します。画像の場合だと、後に選択したAパーツがBパーツにくっつくように移動している。反対に、Bパーツを後に選択すれば、AパーツにBパーツがくっつくように移動することになります。つまり逆になる。
Aパーツ穴の中心とBパーツ穴の中心を揃えてくっつける
↓アニメーションGifなのでロードされると動きます
やっていること:(Ctrlキーを押しながら)Bパーツ穴のエッジとAパーツ穴のエッジを選択し、Alignerアイコンをクリック
こちらも選択する順番が大切で後に選択した方が移動する。画像では後に選択したAパーツがBパーツにくっつくように移動しているが、反対にBパーツを後に選択していれば、AパーツにBパーツがくっつくように移動することになる。
この機能はおそらく穴経ではなく穴中心軸同士を基準にしているので、穴経が異なるエッジ同士を選択しても同様に整列配置させることが可能(なはず)。
Manipulatorワークベンチまとめ
- パーツの要素同士を基準に整列配置させることができる
- 要素を選択する順番が重要で、後に選択したほうが移動する
記事で紹介した機能はManipulatorの1部分に過ぎず、面とエッジを整列配置させることもできるし、Flipさせたり、自由移動の機能もあったりします。パラメータのいじり方や、他機能・使い方は公式HPやYoutubeでご覧ください。
さいごまでお読みいただきありがとうございました
この記事はFreeCADユーザー歴8ヶ月くらいの筆者が書きました
FreeCADユーザーとして情報共有したく、3Dモデル製作中に思いついたアイディアや役に立ちそうなTipsを記事にしています。ラベル:FreeCAD_Tipsの記事他も合わせてご覧になってやってください。なにかのお役にたてば幸いです。
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