1代目のEasyThreed / labists X1 故障の原因を探る





Amazonで購入できる1万円DプリンタEasyThreed/RABISTS X1。


私は1台目をAlliexpressの公式ショップで購入し到着後2週間で壊して使用不能にし、Amazon.jpで買い直したのが現在でX1 2台目。2台目は順調に動いている。一方で、前回の記事の通り再起不能で放置されている1台目。そんな1台目の現状は以下のようになっております。

  • ▶ ボタンを押しても、LEDは点滅すれどプリントが開始されない
  • エクストルーダーモーターが動いている気配がなくフィラメントの送りが行われない
  • +,-ボタンを押しても、LEDは点滅すれどフィラメントが動かない。入っても行かないし、出ても来ない







サーミスタへ間違った導線をつないだことが原因だったっぽい・・・・・・?


なんと、サーミスタへの配線をを間違えていた!組み立てのタイミングか、分解のときにいじってしまったのか記憶がない。本来ホットノズルへつなげるべき導線は5V電圧のやつで、識別用シール表記TH1。

私が組み立ての際にサーミスタへ配線していたのは、Fan甩12Vの導線。これまちがえちゃあかんわな。これでノズル?サーミスタ素子をぶっ壊しったぽい。






配線とそれぞれの電圧まとめ



  1. ホットノズルの温度測定素子(サーミスタ?) 5v 2線
  2. ノズルヒーター 12V 2線
  3. Fan1 12V 2線
  4. Fan2 12V 2線
  5. エクストルーダーステッピングモーター 12V 4線
ノズルの温度測定素子以外はすべて12V電圧となっており、1・3・4がそれぞれソケット形状が同じ。つまりFanの3と4同士は配線をミスっても問題ないが、1と3、もしくは1と4をつなげると・・・・・・・・・・(泣)

ステッピングモーターの接続ソケットは画像のように4線。角度制御たのための導線x2と電源用導線x2の計4線。こちらはまちがうべくもない。






ホットノズルの焼け焦げ






左:焼け焦げたノズル、右:新品ノズル

配線を間違えたノズルは焦げ付いてまっくろ。対して新品は、コーティング剤?がアメ色でピッカピカ。Aliexpressで買って届いた新品との比較です。

焼け焦げノズル、新品ノズルそれぞれを順番にX1へ接続し、シリアルUSBケーブル(青いケーブル)経由でX1をPCに接続。そして、CURAでヒート温度を見てみると、新品のほうはちゃんと指定した温度までノズルが加熱される(>184℃)




対して、焦げ付いたノズルのほうはいつまでたってもノズル温度があがらない

ここで、それぞれノズルへ配線された電極の電圧チェックをすると、12V 5V ともに電荷がかかってるのを計測できた。つまり適正に配線された状態で、焼け焦げノズル・新品ノズルへの電荷はきちんと行われている。そんな状態で、新品ノズルのほうはちゃんと加熱されている。てか加熱をちゃんとソフトウェアが認識できている。

動きを見ていると、
  1. ノズル温度が指定温度まで上がる
  2. エクストルーダーモーターが動きフィラメントのフィードが開始される
  3. x y z テーブルが動いてプリンティング開始
となっている。1.ノズルの温度が指定温度まで上がったことが確認されないと2,3の処理は始まらないのではないだろうか。

  • ホットノズルの5V配線:サーミスタに繋がりノズルの温度感知する役目
  • ホットノズルの12V配線:ノズルを加熱させる役目

電子工作素人でありかつ、ものづくり系バックボーン皆無な文系の推測・推測ですがまとめるとこんな感じだ。CURAで0℃のまま温度が上がらなかった原因が、配線ミス焼き付きにより温度感知がイカレたためか、もしくは加熱機能自体がイカレたからだった、のかはわからない。

結局、新品ノズルに交換したことでノズル温度不良問題は解決し、無事プリンティングができるようになったのだった。


最後までお読みいただきありがとうございました。






記事おわりに


結論:X1のフィラメントフィードが行われなくなった原因はホットノズルの温度感知不良だった。ノズルを新品に交換することで無事リペアに成功した。結果3Dプリンティングを再開できている。



PrintRunというソフトウェアでプリンタの動作チェックとかできることが遅ればせながらわかりました。PrintRunで、X,Y,Z軸とエクストルーダーモーターがそれぞれちゃんと動作するのも確認できた。はじめからこのソフトウェアを使用すればもっと楽に原因特定できてたなぁと思うばかり・・・だった。

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