Globalmenu on Linux は今後どうなるか 2026年予想

本記事はLinuxデスクトップの拡張メニューバーであるGlobalmenu(appmenu)について調べたことをまとめたものになっています。ビルド方法やMac化の方法については書かれていません。


GnomeやXfceではGlobalmenu(appmenu)を使用できなくなる

Gtk4ではGlobalmenu(appmenu)は使用できない。Globalmenu(appmenu)にバグがあったり、開発が進んでいないためというわけではなく、Gtk4ではそもそもアプリにメニューバーが存在しないためです。

GnomeやXfceデスクトップはGtkというプログラミング言語で開発されています。2026年現在すでにGtk4がリリースされており、GnomeやXfceはだんだんとGtk4に移行していくことになります。

Gtk4ではメニューバーはハンバーガーメニュー(ボタン)に統合されてしまい、アプリ外のGlobalmenu(appmenu)からメニューを取得することができません。Gtk4ではアプリ以外がそのアプリのメニュー項目へアクセスできることはセキュリティリスクだと考えられており、Gtk4開発方針としてメニューバーは実装されないのです。
  • Gtk3以前: メニューバーの項目をDbusmenuを通じてGlobalmenu(appmenu)は取得できた。(アプリがDbusmenuへメニューバーの項目を流していた)
  • Gtk4以降: Dbusmenuを使用していない。メニューバーに項目が存在しない。
ということで、既存のGlobalmenu(appmenu)の仕組みではGtk4アプリは仕様上対応できません。そればかりか、繰り返しになりますがセキュリティの観点から、アプリ外からメニューバーへアクセスする仕組みがないので、Globalmenu(appmenu)のようにメニューの外部化は成立しないことになります。



今後Globalmenu(appmenu)を使用したくば、KDEを使え

Globalmenu(appmenu)は、Gtkに未来はないが、Qtではまだまだ最前線で使用できる
Gtkはツールキットと呼ばれるもので、UIをプログラミングするための言語です。他、同じくLinuxデスクトップで使用されるツールキットにQt(キュート)があります。

KDEデスクトップはQt製であり、KDEでは最新バージョンにおいてもメニューバーは健在です。KDE開発陣はメニューバーの外部化を積極的に進めており、APIとしてアプリのメニューバーへアクセスできるものを独自に提供しています。

「Globalmenu(appmenu)がGtk4製アプリで使用できないというだけでデスクトップ環境は関係ないのでは?」
と思われるでしょう。おそらく予想できる未来ですが、今後Gnome、Xfce4向けのGlobalmenu(appmenu)デスクトップアップレットは提供されなくなっていき、公式にマウスクリックでアップレットを追加できるKDEへ提供されるようになっていくでしょう。Globalmenu(appmenu)を使い続けたくばKDEデスクトップを使うのがベストチョイスになる。

ここで押さえておきたいのは、Gtk2・3製アプリであればGlobalmenu(appmenu)は依然として使用可能ということです。例えば、Xfceデスクトップが完全にGtk4に移行しファイルマネージャやほか基本アプリ郡がすべてGtk4製な環境になったとしても、Gtk2・3製アプリは起動できる(=後方互換性が保たれるらしい)ため、Gtk2,3製アプリであればGlobalmenu(appmenu)は使用できます(メニューバーの外部化はできる)。これはKDEデスクトップを使用していても同様で、Gtk2,3製アプリを使用するなら同じくGlobalmenu(appmenu)は使用可能。

Gtk4製か否かが問題になるわけですね。KDEデスクトップでQT製アプリではGlobalmenu(appmenu)を使い続けられるが、Gtk4(Gtk >=4 )製アプリでは使用できないということですね。

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