【2025版】Mac風デスクトップをつくる。Xfce4でMac風デスクトップをつくる方法


LinuxDE(DesktopEnvironment)カスタマイズ記事って最近ぐぐっても見なくなったなとと思ったので、Mac風デスクトップカスタマイズを行います。OSはManjaroLinux。リポジトリとAURからインストールできるアプリでMac風デスクトップをつくります。




ManjaroLinux24.2.1 xfce4.18





xfce4-panel-profilesで現在のデスクトップのバックアップを取る


sudo pacman -S xfce4-panel-profiles
現在のデスクトップ状態を保存しておくことでクリックで一瞬で戻ってこられる。スタートメニュー > パネルプロファイルで起動。(whisker-menuの設定は復元されず初期状態に戻されます





Mac風デスクトップ 2025

パッケージがAUR行きになっているので自前ビルドが必要です。以下の手順でビルドにかかるのは4分くらいなので一瞬。4年前はリポジトリにあったのに.....




2025/03/09追記

ManajroLinuxは2/5の大型アップデートでXfceがVer4.20になりました。AURのAppmenuプラグインはバグの修正が反映されておらず正常にパネルに表示されません

開発元のGitLabパッケージには修正が加えられておりGitパッケージを自前ビルドすれば使用可能です。Gitパッケージの自前ビルド方法は Appmenuを自前ビルドする でご覧ください。AURもGitソースもいずれにせよビルドにかかる時間は5分もかかりません。

以下はAURパッケージのビルドです。




Appmenuビルドフラグを修正

sudo pacman -S glib2-devel 
yay - S vala-panel-appmenu-xfce4 appmenu-glib-translator appmenu-gtk-module-git

vala-panel-appmenu-xfce4には、デフォルトでmateデスクトップ、budgieデスクトップ、vala-panal向けがビルドオプションに含められている。このままビルドすると、mateとかbugieとか使いもしないアプリが大量にインストールされるという恐ろしいことが起きる。


ので、以下のようにビルドファイルを修正する。build_vala も false でかまいません!


8〜11行目くらい  (optionセクション)

: ${_build_mate:=false}
: ${_build_xfce:=true}
: ${_build_vala:=false}
: ${_build_budgie:=false}


82〜91行目くらい (buildセクション)

-Dappmenu-gtk-module=enabled  ビルドフラグを追加

build() {
  sed -i 's/nb //' "${srcdir}/vala-panel-appmenu/po/LINGUAS"

  _build_registrar

  meson "${_opts[@]}"  -Dappmenu-gtk-module=enabled build "$_pkgsrc"
  meson compile -C build

  DESTDIR="$srcdir/fakeinstall" meson install -C build
}

このフラグがないと一部のアプリ(mousepad, inkscapeなどの純gtk3アプリ)でしか、appmenuを有効化できませんでした。


だいたい数分(一瞬?)でビルド終了、インストール完了。



仕上げ
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/Modules -n -t string -s "appmenu-gtk-module" 
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsMenubar -n -t bool -s true
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsAppmenu -n -t bool -s true



Chrome/ChromiumでAppmenuを使用可能にするため以下をインストール

sudo pacman -S glib2-devel libdbusmenu-glib libdbusmenu-gtk3 libdbusmenu-gtk2


ドック
sudo pacman -S plank
plankドック周辺に影ができる
これは不具合。xfce4設定マネージャ>ウィンドウマネージャー(詳細)>コンポジット処理のドックウィンドウに影を落とす、のチェックを外す、とか軽量コンポジタcomptonをつかうとかが解決策だそう。

Plankは新環境だとどうしても影が消せないので xfce4-docklike-plugin へ変更。ホバーアニメーションはありません。
sudo pacman -S xfce4-docklike-plugin
xfce4パネルのアイテムとしてウィンドウズ11ライクなタスクバー兼ランチャーとなる。ドックの影を無効にして、Gtk3テーマの方で独自に影を落とす設定.cssとかにすれば整合性とれどそうだけど。



スタートメニューアイコン
whiskermenuのアイコンは、すべてのアイコンを選択し distributor で検索すると候補がわんさか出てきます。





Chrome

waterfox(firefox派生)
firefox側の要因でappmenuプラグインが有効になりません。waterfoxであれば有効になりますが、そうするとウィンドウボタンがどっかにいってしまう。waterfoxの使用は自己責任で。


libreoffice
libreofficeってGUIはgtkなのだろうか。





おわりに 

globalmenu(appmenu)を使用したい方まだまだいらっしゃるんじゃないでしょうか??
AURのパッケージはgit版があったりいろいろでどれをビルドすればよいのか困っちゃうと思うので記事にしました。xfce4だけであれば案外すぐすむもの。

appmenu-qtは、ビルドに大量の時間がかるので除外しました。なのでqt製アプリはあきらめます。

また記事冒頭のAURパッケージにアップデートが来ていない件。アップデートが来るまでは表示がおかしくなるので、Appmenuプラグインを無効化しておくのがよいでしょうか。

無効にするには、Appmenu関連パッケージを削除するか、以下のようにxfconf-queryの値をもとに戻せばOKです。
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/Modules -n -t string -s "" 
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsMenubar -n -t bool -s false
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsAppmenu -n -t bool -s false



2025/02/13追記

xfce4 4.20へのアップデートにより以下の方法で影を消すことはできなくなりました。

plankドックも、以下のようにコンポジット(影)をOFF/ONしてからを起動するようにすると実は問題なく使用できます。
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1;  xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false <ドックの影無効
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true <ドックの影有効

有効・無効は、xfce4設定マネージャーの、ウィンドウマネージャ(詳細)>コンポジット処理のドックウィンドウに影を落とすのチェックを外して、再びチェックしているのと等しい。


設定マネージャーでコンポジット設定を変更したり、テーマファイルを変更したりするタイミングで影が復活するので、以下のエイリアスを.bashrcに追加しておく。
alias plank='killall plank; xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1;  xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &'
お手数ですが、影がでるたびplankコマンドを叩き再起動しましょう。根本的な解決策にあらず。しかし、とくに問題もなく。


Linuxの〜風デスクトップカスタマイズの意味

自己満なDEカスタマイズのメリット3つ。
  1. Linuxへの移行ハードルを下げる
  2. 画面面積を有効に使う
  3. 究極的に自分好みにしたい需要に答える
1MacユーザーはMac風デスクトップを使うことで、WindowsユーザーはWin風を使うことで、Linuxデスクトップとの操作感の違いを極力吸収しLinuxへ移行しやすくする。

2Mac風DEは、各ウィンドウからメニューバー1行分を無くすことができるので画面を広く使える。有効な例としては、ノートパソコンのように小さいディスプレイだとMac風は良いでしょう。反対に、大画面では各ウィンドウにメニューバー内蔵されていたほうがマウスの移動距離が少なく済むのでMac風は微妙かも。

3例えば私のように、Mac風上部メニューバースタイルでもウィンドウのナビゲーションボタンは右側にほしいとか変態的なカスタマイズが可能ということ。、Macのナビゲーションボタンが左にあるスタイルは慣れない気がしていた。ウィンドウボタンは右にあると嬉しいWindows派です。

メニューバーは上部パネル表示で、ウィンドウボタンは右に、ドックは右にというような、WindowsとMac混合スタイルが一番しっくりくる。このようにユーザーの好みに合わせた(変態)デスクトップをつくれます。作って嬉しいのか・・・・?




さいごに デスクトップカスタマイズってハマり要素

Mac風デスクトップカスタマイズに xfce4-windowck-plugin(AUR) を使用すれば、ウィンドウのタイトルバーやウィンドウボタンをxfpanelに埋め込むなんてこともできるので、メニューバーに加えさらに1行画面節約とかできるようになります。LinuxDEカスタマイズの道は深く長い。。。。。やっぱりデスクトップカスタマイズってハマり要素ですよね





コメント

item