LinuxDE(DesktopEnvironment)カスタマイズ記事って最近ぐぐっても見なくなったなとと思ったので、Mac風デスクトップカスタマイズを行います。
ManjaroLinux24.2.1 xfce4.18
リポジトリとAURからインストールできるアプリでMac風デスクトップをつくります。
前回の2020年度版の記事はこちら
xfce4-panel-profilesで現在のデスクトップのバックアップを取る
yay -S
xfce4-panel-profiles
AURパッケージです。現在のデスクトップの状態を保存しておくとクリックで一瞬で戻ってこれるので便利です。スタートメニュー>パネルプロファイルで起動。(!whisker-menuの設定は復元されず、初期状態に戻されます)
!2025/03/09追記!
ManajroLinuxは、2/5の大型アップデートにてXfceがVer4.20になりました。AURのAppmenuプラグインはバグの修正が反映されておらず、正常にパネルに表示されません。
開発元のGitLabパッケージには修正が加えられておりGitパッケージを自前ビルドすれば使用可能です。
自前ビルドせず、AURのアップデートを待つ場合はプラグインを無効化しておくのがよいでしょう。プラグインを無効にするには、Appmenu関連パッケージを削除するか、以下のようにxfconf-queryの値をもとに戻せばOK。
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/Modules -n -t string -s ""
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsMenubar -n -t bool -s false
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsAppmenu -n -t bool -s false
Gitパッケージのビルド方法は Appmenuを自前ビルドする でみてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◀ 2025/03/09追記ココマデ
↑AURの最終更新日が2025/03 以降くらいになっていればおそらく修正されているので、AURパッケージでも問題ありません。
Mac風デスクトップ 2025
パッケージがリポジトリから消えAUR行きになっているので自前ビルドが必要です。以下の手順でビルドにかかるのは4分くらいなので一瞬。4年前はリポジトリにバイナリがあったのにね。。。。
Appmenuビルドフラグを修正
sudo pacman -S glib2-devel
yay - S vala-panel-appmenu-xfce4 appmenu-glib-translator appmenu-gtk-module-git
vala-panel-appmenu-xfce4には、デフォルトでmateデスクトップ、budgieデスクトップ、vala-panal向けがビルドオプションに含められている。このままビルドすると、mateとかbugieとか使いもしないアプリが大量にインストールされるという恐ろしいことが起きる。
ので、以下のようにビルドファイルを修正する。
※build_valaもfalseでかまいません!
8〜11行目くらい (optionセクション)
: ${_build_mate:=false}
: ${_build_xfce:=true}
: ${_build_vala:=false}
: ${_build_budgie:=false}
82〜91行目くらい (buildセクション)
-Dappmenu-gtk-module=enabled
ビルドフラグを追加
build() {
sed -i 's/nb //' "${srcdir}/vala-panel-appmenu/po/LINGUAS"
_build_registrar
meson "${_opts[@]}" -Dappmenu-gtk-module=enabled build "$_pkgsrc"
meson compile -C build
DESTDIR="$srcdir/fakeinstall" meson install -C build
}
このフラグがないと一部のアプリ(mousepad, inkscapeなどの純gtk3アプリ)でしか、appmenuを有効化できませんでした。
だいたい数分(一瞬?)でビルド終了、インストール完了。
仕上げ
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/Modules -n -t string -s "appmenu-gtk-module"
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsMenubar -n -t bool -s true
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsAppmenu -n -t bool -s true
Chrome/ChromiumでAppmenuを使用可能にするため以下をインストール
sudo pacman -S glib2-devel libdbusmenu-glib libdbusmenu-gtk3 libdbusmenu-gtk2
ドックのインストール
sudo pacman -S plank
plankドック周辺に影ができる
これは不具合。xfce4設定マネージャ>ウィンドウマネージャー(詳細)>コンポジット処理のドックウィンドウに影を落とす、のチェックを外す、とか軽量コンポジタcomptonをつかうとかが解決策だそう。
whiskermenuのスタートボタンアイコンは、すべてのアイコンを選択し、distributorで検索すると候補がわんさか出てきます。
Chrome
waterfox(firefox派生)
firefox側の要因でappmenuプラグインが有効になりません。waterfoxであれば有効になりますが、そうするとウィンドウボタンがどっかにいってしまう。waterfoxの使用は自己責任で。libreofficeってGUIはgtkなのだろうか。
おわりに
globalmenu(appmenu)を使用したい方まだまだいらっしゃるんじゃないでしょうか??
AURのパッケージはgit版があったりいろいろでどれをビルドすればよいのか困っちゃうと思うので記事にしました。xfce4だけであれば案外すぐすむもの。
appmenu-qtは、ビルドに大量の時間がかるので除外しました。なのでqt製アプリはあきらめましょう。メンテナ不在で手入れもされていません。
追記:ドックの影不具合問題
ドックの影問題は、無理してplankドックを使わなければ起きません。
sudo pacman -S xfce4-docklike-plugin
docklike pluginであれば、xfce4パネルのアイテムとしてウィンドウズ11ライクなタスクバー兼ランチャーとして使えるのでこっちがおすすめ。
!2025/02/13追記!
xfce4 4.20へのアップデートにより以下の方法で影を消すことはできなくなりました。
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1; xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &
alias plank='killall plank; xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1; xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &'
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