【2025版】Mac風デスクトップをつくる。Xfce4でMac風デスクトップをつくる方法


LinuxDE(DesktopEnvironment)カスタマイズ記事って最近ぐぐっても見なくなったなとと思ったので、現在(2025/01/04)におけるMac風デスクトップカスタマイズを行います。



OSはManjaroLinux24.2.1 xfce4


リポジトリとAURからインストールできるアプリでMac風デスクトップをつくります。



前回の2020年度版の記事はこちら






xfce4-panel-profilesで現在のデスクトップのバックアップを取る


yay -S xfce4-panel-profiles
AURパッケージです。現在のデスクトップの状態を保存しておくとクリックで一瞬で戻ってこれるので便利です。スタートメニュー>パネルプロファイルで起動。(!whisker-menuの設定は復元されず、初期状態に戻されます)




Mac風デスクトップ 2025


パッケージがリポジトリから消えAUR行きになっているので自前ビルドが必要です。以下の手順でビルドにかかるのは4分くらいなので一瞬。4年前はリポジトリにバイナリがあったのにね。。。。


Appmenuビルドフラグを修正

sudo pacman -S glib2-devel 
yay - S vala-panel-appmenu-xfce4 appmenu-glib-translator appmenu-gtk-module-git

vala-panel-appmenu-xfce4には、デフォルトでmateデスクトップ、budgieデスクトップ、vala-panal向けがビルドオプションに含められている。このままビルドすると、mateとかbugieとか使いもしないアプリが大量にインストールされるという恐ろしいことが起きる。

ので、以下のようにビルドファイルを修正する。※build_valaもfalseでかまいません!


8〜11行目くらい  (optionセクション)

: ${_build_mate:=false}
: ${_build_xfce:=true}
: ${_build_vala:=false}
: ${_build_budgie:=false}


82〜91行目くらい (buildセクション)

-Dappmenu-gtk-module=enabled  ビルドフラグを追加

build() {
  sed -i 's/nb //' "${srcdir}/vala-panel-appmenu/po/LINGUAS"

  _build_registrar

  meson "${_opts[@]}"  -Dappmenu-gtk-module=enabled build "$_pkgsrc"
  meson compile -C build

  DESTDIR="$srcdir/fakeinstall" meson install -C build
}

このフラグがないと一部のアプリ(mousepad, inkscapeなどの純gtk3アプリ)でしか、appmenuを有効化できませんでした。


だいたい数分(一瞬?)でビルド終了、インストール完了。


仕上げ
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/Modules -n -t string -s "appmenu-gtk-module" 
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsMenubar -n -t bool -s true
xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/ShellShowsAppmenu -n -t bool -s true


Chrome/ChromiumでAppmenuを使用可能にするため以下をインストール

sudo pacman -S glib2-devel libdbusmenu-glib libdbusmenu-gtk3 libdbusmenu-gtk2

ドックのインストール
sudo pacman -S plank

plankドック周辺に影ができる
これは不具合。xfce4設定マネージャ>ウィンドウマネージャー(詳細)>コンポジット処理のドックウィンドウに影を落とす、のチェックを外す、とか軽量コンポジタcomptonをつかうとかが解決策だそう。


whiskermenuのスタートボタンアイコンは、すべてのアイコンを選択し、distributorで検索すると候補がわんさか出てきます。





Chrome

waterfox(firefox派生)
firefox側の要因でappmenuプラグインが有効になりません。waterfoxであれば有効になりますが、そうするとウィンドウボタンがどっかにいってしまう。waterfoxは自己責任でお使いください。


libreoffice

libreofficeってGUIはgtkなのだろうか。




おわりに 

globalmenu(appmenu)を使用したい方まだまだいらっしゃるんじゃないでしょうか??
AURのパッケージはgit版があったりいろいろでどれをビルドすればよいのか困っちゃうと思うので記事にしました。xfce4だけであれば案外すぐすむもの。

appmenu-qtは、ビルドに大量の時間がかるので除外しました。なのでqt製アプリはあきらめましょう。メンテナ不在で手入れもされていませんゆえ。



追記:ドックの影不具合問題

ドックの影問題は、無理してplankドックを使わなければ起きません。
sudo pacman -S xfce4-docklike-plugin
docklike pluginであれば、xfce4パネルのアイテムとしてウィンドウズ11ライクなタスクバー兼ランチャーとして使えるのでこっちがおすすめ。

plankドックも、以下のようにコンポジット(影)をOFF/ONしてからを起動するようにすると実は問題なく使用できます。
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1;  xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false <ドックの影無効
xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true <ドックの影有効

有効・無効は、xfce4設定マネージャーの、ウィンドウマネージャ(詳細)>コンポジット処理のドックウィンドウに影を落とすのチェックを外して、再びチェックしているのと等しい。


設定マネージャーでコンポジット設定を変更したり、テーマファイルを変更したりするタイミングで影が復活するので、以下のエイリアスを.bashrcに追加しておく。
alias plank='killall plank; xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s false;sleep 1;  xfconf-query -c xfwm4 -p /general/show_dock_shadow -s true && plank &'
お手数ですが、影がでるたびplankコマンドを叩き再起動しましょう。根本的な解決策にあらず。しかし、とくに問題もなく。



コメント

item