EasyThreedX1=X1、TronxyXY2PRO=2PRO
特徴
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機種名 |
EasyThreed X1 |
Tronxy XY-2PRO |
スライサー |
CURA最新版が使える |
CURA最新版が使える |
STL転送方法 |
MiscroSD、USB接続してCURAから直接印刷できる、octoprint対応
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MiscroSD、USB接続してCURAから直接印刷できる、octoprint対応
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テーブルサイズ |
100mmx100mm |
250mmx250mm |
フィラメント送り方法 |
ダイレクトエクストルード方式 |
ボーデン方式 |
価格 |
Amazonで1万円(クーポン適用後)〜、メルカリで探せば6000円〜
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Amazonで2万3千円(クーポン適用後)〜、メルカリで探せば12000円〜
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※クーポンはリンク先のAmazonのページで入手可能です
良いところ
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まぁ静音 |
まぁ静音 |
印刷の品質は悪くない |
印刷の品質は良い |
お手軽。小さくて場所をとらない。どこにでも置いておける
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PLA以外に、ABS、PETGが印刷できる |
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ノズルやサブパーツ、他補修パーツが豊富でAmazonで購入可能
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悪いところ
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各軸、フィラメント送りに使用されているステッピングモーターが貧弱
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でかくて場所を取るので、置く場所を考えておく必要がある。机上には邪魔すぎて置いておけない
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ベッド面積が小さい |
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PLA以外は使用できない |
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両機種共通
そこそこ静音だけど電源をONにしっぱなしにして就寝できるほどではない。うるさいのはモーターの稼働音ではなく、部屋静寂時のファン音だったりします。
EasyThreed X1はかなりいい
機能面だけを考えるとPLA以外も印刷できるXY2PROの方がいろいろ優れているように感じられますが、小ぶりなX1に対して2PROはかなりでかいのが難点。てかでかい、というより部屋のなかでめっちゃくちゃ邪魔くさい。
その点、サイズがコンパクトで設置場所を選ばないX1って、なんかかわいいし、ぱっと用意してぱっと印刷できるお手軽感がすごくいいんですよね。
X1を使用して印刷したもの1 RaspberryPi3ケース
X1を使用して印刷したもの2 レイヤハイト0.4mmで印刷
X1を使用して印刷したもの3 1kgリールサイド置きアダプタ
Thingiverseでダウンロードどうぞhttps://www.thingiverse.com/thing:4609275
画像のとおり、こんな小さなX1でも(印刷精度って定義が難しいけれども)きれいに印刷できるもんです。
私は使い続けているうちにX1だとベッドサイズがやっぱり小さく感じるようになり、もっと大きな印刷物を作りたいと思うようになったので、現在はTronxyXY2PROをメインに使っています。
1万円のX1と2万円のTronxyXY2PROの印刷品質、ぶっちゃけそんな変わらなくない・・?
というのが2機種使用した正直な感想。CURAでレイヤハイトを0.1mmとかでやれば、両機種どちらももっときれいな仕上がりにはなるし、2PROを使用するようになって相対的にX1の使用頻度が落ち「2台も3Dプリンタいらんわ」となったのでX1のほうはメルカリで処分してしまいました。
X1のサイズ感が恋しい。なぜなら、見てくださいこれ
めっちゃ場所を取る。XY2PROはベッドサイズがでかい分筐体も大きい。だからこんな駄作ワゴンをDIYしてクローゼットに押し込んである。クロゼットが大きめなところに住めてるからこんなんできるというだけ。ともかく邪魔くさい。
対して、X1は机の上に置いてあっても邪魔にならない。かわいい。机上にあっても不自然じゃないというか、もうPC周辺機器なプリンタとか、はてまた文房具のレベル。
X1の公式マニュアルを読むとSDカード経由でしかデータを送れないっぽく書いてあるのですが、X1をPCとUSB接続させてCURAから直接印刷可能です。その設定や方法はこちらの記事でご覧ください。青いUSBケーブルの使い道です
大きいものを印刷したいならXY2PRO
今度はXY2PROの良いところを紹介します。X1のベッドサイズは、100mmx100mm(余白が必要だから実際は94x94mmくらい)ですからやっぱり大きいものを印刷するには向きません。
X1と2PROの印刷フローを比較すると
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X1:AパーツSTLデータ転送>印刷>ベッドから剥がす、BパーツSTLデータ転送>印刷>ベッドから剥がす
- 2PRO:A,BパーツSTLデータ転送>印刷>ベッドから剥がす
こんな感じになりますね。基本、印刷中は2時間とか6時間とかつけっぱなしにしておくものだから、一度に全部印刷できたほうが手間がないし楽ちん。
出かける前にセットして帰宅後印刷完了になっているとして、X1だと帰宅後もう一回作業フローが発生するわけですよね。そうするとやっぱりベッドサイズが大きくて、一度に印刷できるほうが効率的ですよね。
PLA樹脂って結構脆い。印刷温度やレイヤの高さのコンフィグをきちんとやってないと、突起部位や出っ張っているところなんかは、加圧するとかんたんにポロッとれたりします。そういうときPLA樹脂は接着剤補修が難しい。正確には使用できる接着剤が限られる。Daisoで売っているような接着剤は使用できませんでした。
PLAって印刷の手軽さからよくおすすめされているけど、ABSのほうが扱いやすくない?って最近思うようになります。ABSやPETG樹脂なら瞬着が使用可能だし。そうすると、PLA樹脂以外のABSとかPETGとかTPUを印刷できる2PROが頼もしく見えてくるわけなんですね。他の樹脂もプリンティングしてみたくなったのもあって、X1から2PROへの買い替えに至りました。
Labists X1の弱点を端的に挙げると?
- モーターの耐久性が低いこと
- 補修パーツの入手性がわるいこと
- サードパーティ改造パーツがないこと
一番の難点は
各種モーターの耐久性が低いこと。もうホントこれに尽きる。XYZ各軸ステッピングモーター、フィラメント送りのステッピングモーター(=以下FEモーター)の耐久性がまじで低い。
実例を挙げると、私の場合PLAフィラメントリール(1kg)を2個か2個半を使い切ったところでFEモーターが使用不能になりました。症状としては回転音はするのだけど、フィラメントが送りだされなくなり印刷不能という状態に。また、さらにフィラメントリール(1kg)を3個目かな?を使い切ったところで今度はX軸モーターが使用不能になりました。
使い倒してんなー
って感じではあるんですが、そりゃプリントが楽しいんですもの。全然足らないくらいで、もっと無限に故障しないで使用し続けたいくらい。
X1で使用されているステッピングモーター
これが貧弱なんですよね。こんなに小さいから当然っちゃ当然なんだけど、モーター故障に直面してもまだまだがっつり使うつもりだったので補修パーツ(新品モーター)をAliexpressの公式ショップより取り寄せて自前でリペアしました。
そんでまた使ってたら、またエクストルーダーモーターが使用不能になった笑。海外公式ショップから、新たに交換パーツを取り寄せている間もプリンティングしたかったので、Amazonで2代目のX1を購入を決意。してそして、またモーター不良に直面し新品のモーターへ交換 笑。いちいちAliexpressで補修パーツを注文して到着まで時間がかかるのがだるくなっていったのだった。
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2PROで使用されているモーター |
X1で使用されているモーター |
モーターの大きさは、XYZ各種軸・エクストルーダーすべて共通です。各種モーターの大きさが段違いなので、そりゃあ大型2PROのほうが安心感はあります。XY2PROだとAmazon.jpで補修パーツ、改造パーツ、ノズルパーツなどが安く手に入ります。長くずっと使っていくならメンテナンスコストの低い3Dプリンタを愛したほうがよいのでは?となりました。
ここまで書いて、いろいろ弱点はあるんだけど、X1をおすすめします
改めてX1は、スペック・弱点を把握して買うならおすすめできる機種です。その理由は、やっぱり右も左もわからない段階で、3Dプリンタを今後使い続けるかも不明で、邪魔に感じるかもしれない大きい3Dプリンタを購入するのは最初は難しいのでは?と思うからです。
X1のよいところをまとめると
- 1万円でそこそこの性能
- スペースを占有せず邪魔くさくない
- かわいい
これに尽きる。ずっと部屋にあるからもはやインテリアなんですよ。おしゃれな雑貨を部屋に飾るのと同じ感覚。
3Dプリンティング中毒者(上級者とは言ってない)になってしまえば、印刷の効率性とか可用性とか品質どうこう考えて準備したりコストを払っていろいろやるでしょうが、ぶっちゃけ時間の無駄がおおいなと感じていることも事実(笑)。時間の無駄というか時間の浪費?この3Dプリンタ沼はだれかれに簡単にはおすすめできない。てか、はまらないほうがいいと思う。
3Dプリンタに興味がある・3Dプリンタを買ってみたい、という段階だったらお値段の高くないX1を購入するのはかなりいい選択肢です。して結果的に3Dプリンタ沼にハマっていけばいいのです笑。
プリンティングの前に、3Dデータも用意しなければいけないですしね。もちろんメリット・デメリットを把握しているなら3DプリンタはどれでももちろんOKですけどね!
※クーポンはリンク先のAmazonのページで入手可能です
おそらくX1がアマゾンで探すともっとも廉価な3Dプリンタだと思われます。んで、1万円台後半、2万円台、3万円〜、って見つかる感じ。
追記:2万円台の3Dプリンタを選ぶ基準
AMAZONを探すとTronxy2PRO以外に大体2万円台の3Dプリンタって似通ったものが多いはず。実のところ共通部品が多く使われ、ファームウェアもオープンソースの同じものが使われています。
この価格帯のものは似たりよったりものになっているので、Amazonを眺めて良さそうなものを選ぶのがよいと思います。私のTronxy2PROは、ホットエンドノズル横のセンサー初期不良がありカスタマーサービス対応になりました。
その際、中国在住のサービス担当の方とメールでやりとりをしましたが、レスが早く、結果センサー交換の対応となり、すべて無料で当該パーツを送っていただけました。やりとりはすべて英語でしたが、「センサーを送るね」とメッセージがあってから2日で届きました。
「はや!」と思って伝票を見ると発地は埼玉県。Tronxy社は日本に活動拠点があるのかもれしれません。
このことから考えてみると、オープンソースで構成され、共通するパーツが多く使われている2万円台の3Dプリンタを選ぶ基準はアフターサービスの良さにある気がします。ご自身が選ぼうとしているプリンタのメーカーでググって問い合わせ対応が良さげなところや、Amazonレビューを読んで、評判が良さそうなメーカーのものが良いかもしれません。Tronxy社のサービスは私はかなりよかったと感じています
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