5 OpenWrt on Raspi 2.4GhzでAP化する設定


こんにちは
  • RaspberryPi 3 B+
  • OpenWrt 18.06
でAP化=無線親機をつくりたい。Pi3B+にOpenWrtをインストールするところまではさっくりとうまくいっていたのに、AP化にあたりluciのコンフィグでハマりました。

本記事では、OpenWrt on Pi の 2.4ghzや5.0ghzでAP化するコンフィグ を記載してあります。カントリーコードイシューを回避して、modeとか出力設定とかの値を表にまとめてみました 



OpenWrt 18.06 では wifi がつかえない?

SnapShotVerを使用する
現行(2019-10-07)stableなOpenWrt18.06ではWifi関連に問題がありAP化できない。以下公式情報でunsupportedになっているのが確認できる
Unsupported Functions:Country Code setting, WiFi 2.4GHz (work in snapshot), WiFi 5GHz (work in snapshot), WIP
  引用元: OpenWrt Project: Techdata: Raspberry Pi Foundation Raspberry Pi 3 B+
  引用元URL: https://openwrt.org/toh/hwdata/raspberry_pi_foundation/raspberry_pi_3_bplus

wifiカントリーコード問題の解決策は、/etc/wpa_supplicant/wpa_suppicant.confの記述を適切にすることのようです。しかし、既存のAP化できている設定からwpa_suppicant.confの記述をパクってコピペうまくいきませんでしたsnapshotVerでAP化するしかないようです 。


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Legacy とか N とかって?

enter image description here
luciでマウスポチポチやって、wifi出力ができる組み合わせを調べてみました。

この手書きデータをGoogleドライブのOCR機能でデジタルデータに変換できると思っていたのにできなかったので画像のまま記載。Wifi出力が○のところを抜粋して記載したものが以下になります。
  • 暗号化モード: WPA-PSK / WPA2-PSK Mixed Mode
  • 暗号化方式 : TKIP 及びCCMP(AES)
  • カントリコード : JP
モード Band Ghz チャネル 帯域幅 Mhz
Legacy 2.4 1~11 -
Legacy 5.0 36,40,44,48 -
N 5.0 36,40,44,48 20
ac 5.0 36,40,44,48 20

上記いずれかの設定を使用すればWifi出力が行われAPとして使用可能になります。これ以外のコンフィグではうまくいきませんでした(= 電波が出ない)。

Luciで、Wifi電波が出力され、AP化できているときのステータスは以下になる。
enter image description here

反対に、Wifi電波が出力されず、うまくいっていないときは以下のようになる。

enter image description here
  • 無線LAN機能がアソシエーションされていません と表示される
  • 強制的に Clientモードになる
電波の 0% は、スマホなどクライアントからWifi接続されると、80%など接続状況が表示されるようになります。



OpenWRTがAP化できてWifi接続を受け付けているときは、他PCやスマホなどのクライアント側からは、以下のように SSID OpenWrt がWifi接続候補に表示される。SSIDの値は任意です。
enter image description here





2.4 Ghz でAP化したときの /etc/config/wireless の記述

モードBand Ghzチャネル帯域幅 Mhz
Legacy2.4-

root@OpenWrt:~# cat /etc/config/wireless
config wifi-device 'radio0'
        option type 'mac80211'
        option path 'platform/soc/3f300000.mmc/mmc_host/mmc1/mmc1:0001/mmc1:0001:1'
        option legacy_rates '1'
        option country 'JP'
        option hwmode '11g'
        option channel '6'

config wifi-iface 'default_radio0'
        option device 'radio0'
        option network 'lan'
        option mode 'ap'
        option ssid 'OpenWrt'
        option key '任意の値'
        option ifname 'wlan0'
        option encryption 'psk-mixed+tkip+ccmp'







mode Legacy, N ってあらためて何??

Setting to n operates at b/g/n. Legacy is b/g only.
  引用元: Wireless Mode - Legacy vs N - TP-Link TL-WDR3600 - Installing and Using OpenWrt / Network and Wireless Configuration - OpenWrt Forum
  引用元URL: https://forum.openwrt.org/t/wireless-mode-legacy-vs-n-tp-link-tl-wdr3600/8825/2

OpenWrtのforumからの情報。mk24氏の発言より
  • N は b/g/n
  • Leagcy は b/g
対応ということになる。b/g/n について、自身の理解を深めるために CCNAイージスさまより引用させていただくと
IEEE802.11b  2.4GHz帯での最大11Mbpsの無線LANの物理層仕様
IEEE802.11g  2.4GHz帯での最大54Mbpsの無線LANの物理層仕様
IEEE802.11n  実効速度100Mbps以上の伝送速度を実現するための仕様
b > g > n と後発規格になっていて、n や ac になると伝送速度が爆上がりしているかんじ。2.4GhzAP化のコンフィグだとLegacyしかモードを選べなかったので、 b/g だけになってしまう。伝送速度は最大 54Mbps となっているが、自室LANでは不満は感じないので問題はないです。なんかむかつくけど。




最後に:OpenWrt on RaspberryPi AP化はじつは不安でやってました

enter image description here
葛西臨海水族園のフェアリーペンギン。かわいい

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自室のルーターはすでにBuffaloの古い機種へインストールしたLEDE Ver 17.01.4(OpenWrt派生)が既に動いているけど、RaspberryPi with OpenWrt でリプレイスしたくなった。


「リプレイスに失敗したらどうしよう・・・」「OSをインストールして、コンフィグをすませればいいだけなんだけど・・・」「Wifiが使えなくなったらどうしよう・・・・?」
という危惧があたまをよぎりなぜか踏み切れなかった。。いっつもこうだ。なにか新しいことをやろうとすると、なぜか不安になって結果先延ばししてやらない現実。手順は簡単なはずなのにね。こういう腰が重くなってしまうときは、
  1. いちばんだめな状況
  2. 最低限のその解決策
を決めておけばいい。つまり、
  1. Wifiが使えなくなってネットに繋げなくなる
  2. だったらその解決策を、スマホでテザリングする or 2FのWifiにつないでネットにアクセス 
としておけばいいんだ。


「ネットにつながらないと俺は死ぬのか!」 
と自分にツッコミをいれてやる気を高めた。もしだめなとき(ネットにつながらなくなる事態)は、もとにもどせばいいだけなんだから、とりあえずやってみればいいんだよ!! RaspberryPiはUSBポートたくさんあってSambaとかできて便利なんだからさ!

と、たいしたことをするわけでもないのに大きな意気込みで、今回のOpenWrtによるWifiAP化に取り組んだわけでした。ここまでお読みいただいてほんと感謝です。以下のようなダイアグラムを作成しとりあえず場当たり的に原因解決にあたったらうまくいきました



Written with StackEdit.






さいごまでお読みいただきありがとうございました


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